フィルム写真をデジタルデータ化したい

2018年12月21日

今回は20年ほど前にフィルムで撮らせて頂いたものをプリントする必要が出てきたため、古い写真のデジタル化について、あらためて考えて見ました。デジタルカメラが広く普及してから20年ほどしか経っていないので、古いと言うのもどうかと思いますがフィルムで撮影したあのネガフィルム、あの宝物(!)をどうにかしたいと思ったことありませんか。

何かと記念に写真を撮ったり、自分でも撮影が好きでよく撮影していたという人は多いと思いますが、その時のネガ、どうしてます?もうずっとしまったままとか、すでに捨ててしまったなんて人もいるかもしれません。

フィルムをデジタルデータ化するサービスも結構あって、安いところではフィルム一本200円からというようなところもありますから、解像度など細かいことは別としてすでにデータ化を完了しているという方も多いかもしれませんし、フィルムスキャナを用意して自分でデータ化しているという方も多いでしょう。
あるいは、経済的に余裕のある人はNikon D850とmicro Nikkor 60mm 2.8とES-2を購入すれば、D850はネガを反転できるデジタイザーという機能も内蔵されているので、なんの問題もなくデジタル化ができます。30万円以上の価格になっちゃいますが・・・。
かくいう私も写真を展示するときはインクジェットで出力しますから、フィルムで撮ったものは当然デジタルデータにしていました。EPSONのスキャナで気が遠くなるような時間をかけてスキャンしていました。枚数がそこそこ多いと、外部でスキャニングしてもらうなんで経済的にできなかったので、自分でなんとかやっていたわけですが、今回の件で、リバーサルフィルムならともかく、ネガフィルムで(今回は35mmフィルム)コンタクトプリント(ネガを並べて焼いたもので、インデックス的なもの)がないものもあるから、カットごとにプレビューしていたのではとんでもない時間がかかってしまうわけで、またあの大変な作業はしんどいなと思ったわけです。


こちらは随分以前に時間をかけてフラットヘッドスキャナでデジタル化したもの

せめてプリントしたいカットの選出だけでも簡単にできればと思いいろいろ調べていたところ、少なくともスキャナを使うよりは時間の短縮ができそうだぞという方法がありました。
また、この方法ならNikon D850があっても取り込みたい写真を前もって選んでおけるので良いんじゃないかとも思ったわけです。
それはスマホアプリを使った方法で、ネットでも紹介されているのでご存知の方も多いと思いますが、ネット上で紹介されている方法では、2018年12月現在はどうもうまくいかないことあったので私が試した方法を簡単に書いてみます。
ここではあくまでも使用したい写真を選出することを目的にしています。その後のスキャンに関しては、デジタル一眼を使うか、スキャナを使うか、あるいはCREATEのようなラボに出すかそれぞれ自分にあった方法があるかと思いますので、今回は触れません。

用意するものはスマホ(私の場合はiPhoneSE iOS12.2)とライトボックス。ライトボックスは今回はiPadを代用しました。

問題はネガを反転してくれるアプリですね。今回の件で調べていて上手くいかなかったのは、ネット上で良く紹介されているアプリの不具合でした。何度かインストールを試してみましたが、カメラとの連携ができない状態で使えませんでした。四年前からアップデートもないようなので、やはりアプリ側の問題と思い、他のものを探しました。
そこで見つけたのが比較的新しいアプリで、FilmLabというもの。有料(720円)なので躊躇しましたが、実際に使ってみると、私が必要とするのは写真の選定なので、それには十分なものでした。
操作性もちょっと弄っていればわかる程度で、日本語表記はありませんが迷うこともないかと思います。

こちらがFilmLabを利用して見た状態をiPhoneで撮影したもの。
フィルムがブローニーということもありますが、なかなかしっかり確認できますね。

これで使用したいカットを選択し、別途取り込むわけですが、私の場合はデジカメ一眼で取り込みます。
この件もまた、機会があったら紹介したいと思います。

せめてモノクロなら、暗室にこもって、あの薬液の匂いを嗅ぎながら焼きたいところではありますが、気軽にできる状況では、もはやないですよね。
というわけでフィルムでのストックを多くお持ちの方はお試しになってみてはどうでしょう。