キャッシュレス決済導入はお済みですか?

2019年9月7日

キャッシュレスでのお買い物が広がりつつありますね。paypayやLINE Pay、楽天pay、Amazon payなどなどQRコード決済によるサービズが昨年から多く登場してきました。

国内キャッシュレス決済カオスマップ (2019年6月版)
出典:クラウドキャスト株式会社

キャッシュレス決済といえば、現金を持ち歩かなくて済むことや、商店や飲食店などでの決済の際に小銭のやりとりをせずにすむ利便性が挙げられますが、さらに冒頭で揚げたスマートフォンを使ったQRコードでの決済が、テレビCMの効果などもあってさらなる普及が考えられます。
また、10月に消費税が増税された場合のポイント還元(詳細は消費税・軽減税率情報Cafeを)などもメリットとなるでしょう。
しかし、ちょっと乱立気味の決済サービス、実際どこが良いのか判断が面倒ですし、災害の多い日本で電気などインフラに障害があった際には現金での決済にならざるを得ないと思うと無理にキャッシュレス決済に走らなくても良いのではとも思えます。ここは利用者側の個々の判断ということになるでしょうが、両方をうまく使い分けるという消費者は増えてくると思われます。また、将来的には働き手の減少から、無人の店舗の増加も考えられます。

では経営者側としてはどうでしょうか。経済産業省の「キャッシュレス・ビジョン」の【支払い方改革宣言】によれば、

大阪・関西万博(2025年)に向けて、「支払い方改革宣言」として「未来投資戦略2017」で設定したキャッシュレス比率40%の目標を前倒しし、高いキャッシュレス決済比率の実現を宣言する。さらに将来的には、世界最高水準の80%を目指していく。

とあります。来年にはオリンピックもあり、インバウンド対策としてもキャッシュレス決済の導入はもはや必然のような感もあります。
クレジットカードによる決済は既に普及していますが、QRコードでの決済に関しては、コスト面から特に小規模の店舗では導入を躊躇しているところもあるのではないでしょうか。
それぞれのQRコードでの決済サービスの導入方法を見てみると、申請の手間はかかりますが導入自体は結構簡単にできそうです。しかし、レジと連動したPOSレジの導入にはコストがかかりますし(軽減税率対策補助金などもありますが)、簡単に済ませる場合でもiPhone等の導入やネット環境も必要になります。
さらにはセキュリティーの問題や、決済時にエラーや不具合が発生した場合の店員の対応も重要でしょう。
それでも、paypayを例にみると2021年9月30日までは決済手数料、入金手数料は無料で、入金も最短で翌々日(ジャパンネット銀行の場合は翌日)ということなので、手数料や入金日が決まっているクレジットカードに比べると現時点では負担は少ないと言えます。
メリット・デメリットをよく検討した上でお店にあった決済サービスを見付け、導入する必要がありそうです。

※参考になりそうなサイト
みずほ情報総研「キャッシュレス決済の現状と課題」
impress BISINESSMEDIA「キャッシュレス決済、「キャッシュレス決済、「QRコード決済」のみ導入している事業者が1割以上【ラクーンコマース調べ】」
消費税・軽減税率情報Cafe「キャッシュレス決済導入のメリットと選び方」
FNN PRIME「“キャッシュレス決済”は災害時に弱いのか? もしもの時の対策を聞いた」